人はいかにして逆ピラミッドの境地へと達するのか。記憶の中のトーストマスターズの出来事をたどり、現在そして明日への指標を探る、ささやかな独白です(H2O, DTM)。


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[東京BL編] マインドマップの原点

3月のこの時期、とあるイベントがはまクラブで行われた。はまクラブの活動なので本来なら[はま編]とするべき所だが、そのイベントが開催されたいきさつは東京バイリンガルクラブが元になっているので、ここでは[東京BL]編としておきたい。

この頃のはまクラブは大嶋T氏が会長を務められ、毎月講師を招いてワークショップを行っていた。現在神楽坂で行われている今夜のセミナーと同種のものだが、他クラブから講師を招いての本格的なものであった。3月7日に行われたワークショップは「Mind Mapping,the Brain and Toastmastering」と題されたマインドマップに関するもので、講師を東京バイリンガルの会員でもあるアーバクル氏が務められた。

マインドマップについては最近書店などでも解説書が多数販売されて、絵や図を用いたユニークな思考法、表現方法として注目されているが、私が始めてそれに接したのは東京バイリンガルクラブにおいてであった。アーバクル氏は当時、ブザンセンタージャパン所長としてこのマインドマップに関するビジネスをされていて、東京バイリンガルでは教育担当副会長の任にあった。はまで行われたイベントは東京バイリンガルでの大嶋T氏とアーバクル氏の交流があって実現したものである。現在ではTMでも大嶋T氏によるワークショップがよく開催されていて、TMでのスピーチ準備のためのツールとして普及されているマインドマップであるが、1998年当時ではまだもの珍しかった。当時としては時代の先を行っていたイベントだったと思う。

アーバクル氏はクラブの中でも上品な紳士で、ユーモアを絶やさない人柄が教育担当というクラブのまとめ役によく合っていた。最近聞いた話では現在でもマインドマップの分野でご活躍とのことである。
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by inv-pyramid | 2007-03-31 16:06 | 1998年

[江戸編] 綻びは花粉症の如く

春といえば花粉症がすっかりつきもののようになって久しい。春の息吹も聞こえ始め、春一番の風も吹く。年度末で人が動く季節でもあるからか、クラブの受難というのはとりわけこの季節に多いように感じる。それによってもたらされるちくちくとした苦しみは、さながら花粉症のようである。

弱者権力事件と前後して、江戸クラブでは一つのイベントが行われた。江戸トーストマスターズ課外活動、ディスカッションミーティングとして企画されたこのイベントは、大嶋R氏の事務所で行われた。大嶋R氏はこの頃既に企業の研修ビジネスを主体とした「アイワコミュニケーション」という会社を始められていた。現在の「スピーキングエッセイ」の前身である。このイベントは「トーストの仲間の意見を実生活にも反映してみよう」という名目で行われた。第1回のテーマは「大嶋オフィス(会社)を今後どのように発展させるか、というテーマでディスカッション、ブレーンストーミングを行います」というものだった。

このようなイベントの位置づけというのは非常に難しい。すなわち江戸クラブの課外活動という体裁をとりながら、個人のビジネスへつなげるためのワークショップでもあるからだ。TMでは例会の場でのTM以外の活動などの宣伝は禁じている。それが講じて会員に自分のビジネスのDMなどを送りつけてクラブを罷免された会員の実例もある。もちろんTMを通じて知り合った人同士が意気投合して他の活動を始めるというのは、人同士が交流する過程においては当然ありうることである。ただそれをクラブイベントの延長で行うことに問題が潜んでいる。

後に大嶋R氏はクラブを退会されて自身のビジネスに邁進されていくことになるが、その分岐点がこのイベントにあると私は思っている。同時にTMを末永く続けていくためのモチベーションの維持の難しさをもこの頃の一連の事件を通じて感じた。
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by inv-pyramid | 2007-03-31 15:11 | 1998年