人はいかにして逆ピラミッドの境地へと達するのか。記憶の中のトーストマスターズの出来事をたどり、現在そして明日への指標を探る、ささやかな独白です(H2O, DTM)。


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[さくら編] 役員になる人、ならない人

例年5月から6月という時期は次期役員選出の季節である。TM憲章では役員選挙は5月の第1例会と定められているものの、これに沿っているクラブは少なく、特に人数の少ないクラブでは6月末になっても決まっていないという事例も多々ある。

さくらクラブの場合、エリアコンテスト運営以降はまた参加者が増えだして、人選には困らないように見えたが、5月の例会でその話が出だし、候補者選びが始まると表情が曇り出す人も見受けられた。ただ参加するだけならよいが、役員になるのは話が別、と考えるのがまずは一般的な反応だろう。候補者として名前が挙がっただけで、次の例会から来なくなるという極端な方もいた。

さくらの場合、結局次期役員が決まったのは6月23日の年度末最後の例会で、会長には私と同時期に入会していた斉藤氏、教育副会長には今期会長の梶谷氏が選出された。私は会場係を受け持った。私としては江戸や武蔵でも役員をしているので本当ならこれ以上の負担は避けたかったのだが、引き受け手がいないということと、正式に千駄ヶ谷社教館を正会場にすれば、江戸と同じになってむしろやり易いと考え、引き受けることにした。ただ、社教館のロッカーの抽選には惜しくも補欠当選となり、次年度はまだ毎回荷物運びをすることになった。

斉藤氏は当時まだ20代のカナダからの帰国子女で、クラブ会員としても歴代会長としても最年少、キャラクター的にも型に嵌らないユニークな存在で、クラブの雰囲気を変える可能性を秘めていた。実際にはその型破りな所が後々の問題を起こす発端にもなってしまうのだが、この頃はマスコット的な立場に収まっていて、クラブの雰囲気作りに一役買っていた。

クラブ役員というものは短期間で決まるものではないので、円満に決めるためにはそれなりの準備期間が必要である。人数の多い少ないも実際にはあまり関係なく、人数が多くても諸般の事情で人選が難航することもある。ただトーストマスターズのような自主運営の組織では、会員一人一人の自主性が全てなので、一人一人の参加がクラブ運営を成立させているということを、もっと認識する必要があるだろう。
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by inv-pyramid | 2008-01-13 18:51 | 1999年前半