人はいかにして逆ピラミッドの境地へと達するのか。記憶の中のトーストマスターズの出来事をたどり、現在そして明日への指標を探る、ささやかな独白です(H2O, DTM)。


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両刃の剣

4月15日の第186回例会で私はある新入会員の初スピーチ、アイスブレーカーの論評を受け持った。3月に入会されたばかりの会社員男性の三浦氏がその人で、題名が「何故トーストマスターに入ったか」。この題名でスピーチをされる方は割りと多い。アイスブレーカー自体が自己紹介スピーチなので、入会までのいきさつを語るのはある意味当然の流れでもある。

このスピーチに対する私の論評は、「自分の世界に引き込む」、「ムードメーカー的雰囲気がある」、「裏表のない話し方」といった褒めの部分と、「やや即興的」、「早口で会話が不明瞭になる部分がある」といった改善点の指摘を含んだものだった。私は今でも論評はあまり得意ではないが、その精神は理解していると思っている。この頃は当然のことながらまだ上手ではない。この頃の論評スタイルはマニュアルに書かれているポイントに沿って評するというもので、褒める、指摘する、褒めるといったサンドイッチ方式などは頭になかった。

この話には後日談がある。三浦氏はこの後江戸クラブに2度と顔を見せなかった。私の論評が三浦氏に嫌悪感を抱かせたのではないか、という人もいた。そう言われれば改善点の指摘が多かったかも知れない、とその時は思った。ちなみに三浦氏は私より10歳くらい年上の方であった。私は顔を見せなくなった三浦氏のことが気になったので、氏の家に電話をした。すると予想外の返事が氏の母親から返ってきて、家に姿を見せていないという。その姿を見せていないのがいつからなのかは聞かなかった。会社の連絡先などは知らなかったので、他に連絡の取りようがなかった。江戸の他の役員も連絡を入れたそうだが、同様の返事だったという。この問題は役員会でも取り上げられたが、真相は藪の中である。

後日私は別の方から見当違いの論評を受け心を痛めた。それは生涯忘れない体験となったが、同時にその方が反面教師ともなり、以降の私の論評の考え方に深く影響を与えている。論評のポイントは相手にやる気を出させることであり、前向きで建設的なことが基本である。そのためにまず褒め、改善点の指摘は最小に留め、最後は次につなぐコメントで締めるという手法が取られるのである。改善点が多かったり、最初から改善点を述べる論評はTMの論評の精神からは外れている。

我々は論評が両刃の剣となることをもっと肝に銘じなければならない。
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by inv-pyramid | 2006-12-23 21:39 | 1997年