人はいかにして逆ピラミッドの境地へと達するのか。記憶の中のトーストマスターズの出来事をたどり、現在そして明日への指標を探る、ささやかな独白です(H2O, DTM)。


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旧友再会

2月4日の第181回江戸例会は、同窓会の雰囲気を帯びていた。なぜなら、江戸創生期のメンバーで現在は香港在住のタン氏が仕事の関係で来日し、江戸例会に参加されたからである。タン氏がゲスト参加されるということで、その当時の江戸OBにも召集がかかったらしく、2代目会長の飯牟礼氏やラズロ氏、高氏や、はまの田中夫妻などの古参会員が千駄ヶ谷に集合した。

タン氏は「香港について」という題でゲストスピーチもされ、この年の7月に中国への返還が迫っていた香港の最新事情について、早口でまくし立てた。私はタン氏とは面識がなかったが、古参会員の方々と交わることで、昔の江戸クラブの雰囲気を感じ取ることができた。

ラズロ氏とは私がTMに参加するきっかけともなったSPEAK!での活動以来の再会で、相変わらず何をやっているのかわからない感があった。初対面の頃は自称美術家とのことで、私も何度か彼の実像に迫ろうと彼の故郷ハンガリーまで足を伸ばしたこともあったが、結局何もわからなかった。彼がISSHOというプロジェクトを新たに立ち上げ、新宿で芝居上演をした時も手伝いに参加したこともある。しかしその運営を巡っては、内部で対立もあったりと色々と問題を抱えていたりもした。久しぶりの再会ではそんな過去の感傷は湧いてこなかった。彼が唱え続けていた、「日本語を母語としない外国人が日本語でコミュニケーションを取る」という理念には共感している。現在のラズロ夫妻の活躍ぶりは衆知の通りである。

2次会は当然の盛り上がりとなった。江戸のように創立期と現在の活動との間に断絶があるクラブでは、時折訪れるOBとの懇談で当時の事情を伺い知ることは重要なことである。私も可能な限り追跡して行きたいと思っている。
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by inv-pyramid | 2006-12-03 10:01 | 1997年